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【なぜに、このファンサイトを立ち上げたのかという前置き】【GIZMOの醍醐味】【アルバム「ハロー」レビュー】

GIZMOほどライブのダイナミクスが美しいバンドは見たことがない。
ダイナミクスはバンドアンサンブルの永遠のテーマでもあるわけだけど・・・

その抑揚、呼吸、陰陽、曲の波の中でメンバーの誰も小節の未来を待ち構えていないんだ。常に楽曲の瞬間瞬間と一緒に泳いでいる。

創出された楽曲の20倍は彼らのライブ表現が勝る。語弊があるか、20倍は生命感が増強する。とにかくライブパフォーマンスがすごい。



GIZMOの楽曲は不思議だ。音がたくさん詰まってる感じがしないのに、迫力と奥行きの両方を持っている。


注意して楽曲を聴くと、
楽曲の大きな抑揚とは裏腹に、実は各パートの音数が少ないことに驚く。コードのユニゾンプレイなどはほとんど見ることが無い。

これはGIZMOの大きな独自性だと思う。
各パートの役割が必要十分とも違う微妙な「空間」を孕みながら格子状の連鎖で紡がれている。
彼らがアコースティックと拘る理由はこの辺りにあるのかもしれない。

(筆者の狭い懐を覗き込むと、JAZZユニットであるHolly Cole Trioのアンサンブルが思い出される。どこかアカデミックのようで、どこか目をキラキラさせた子供の化学実験のような・・・)


GIZMOのライブを見て強烈に感じるのは、曲中でメンバーが見せる「森の静謐」の如き集中力。

特に歌の聴かせ処(どころ)におけるバックの一糸乱れぬメンバーの呼吸には驚く。「聴かせ処」とは芝居がかった「けれんみ」ではない。曲の命の中心を見せようとする「或る時間」のこと。
全員が共通の胸で楽曲を理解し演奏に臨んでいることが、「静かに」「力強く」波のよう伝わってくる。

それでいて力を込めるところでは、全員で地鳴りをたてながら彼ら自らの陶酔を見せてくる。

(それが伝わってきた時、既に僕は楽曲に引き込まれ、その歌の世界に没入しているわけだけど、実はそのギズモダイナミクスとも言える抑揚の中にはポッカリと開いた「穴」など無いんじゃないかとも思える。)


僕の敬愛するアーティストにカナダのRUSHというユニットが在る。

バスケットボールスタジアムの最前列で鑑賞したことがあって夢心地で3時間を過ごした。
RUSHは35年もの間、一線級で活躍してきたアーティストで今なおスタジアムを埋めることのできるモンスターロックバンド(日本での認知は低いけどさっ!^^;)。

GIZMOはメンバーが生まれて20年ちょっと。ユニットを組んでまだ2年ほど。それでもGIZMOのライブは僕をRUSHのそれと同じ心情にさせてくれる。

楽曲の風情は似てはいないけれど、曇り無き共通点が2つ在る。
形に囚われない音楽の可能性を信じていること。
そして自らのユニットで演奏し歌うことを心から愛し楽しんでいること。

GIZMOの音楽に、ライブにそれを感じる。


とにかくGIZMOのライブは騙されたと思って見た方がいい。
楽曲を聴いてヘビメタファン、グランジファンは「静かな曲で・・・」と思うかもしれない。
その心情のままで構わないからライブを体験してほしい。
その消極的期待が見事に裏切られることになるから^^



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